京都観世会館について
京都観世会館は市内の文化芸術ゾーンである岡崎に位置します。
近隣には、平安神宮、国立近代美術館、ロームシアター京都、京都市立美術館、みやこめっせ、京都市立動物園、国際交流会館などがあります。白川や琵琶湖疏水が流れ、季節ごとに様々な表情をみせる風光明媚な土地です。特に春は桜、秋は紅葉が見事です。当館にお越しになる際は、ぜひ岡崎公園内の風景もお楽しみください。
京都観世会の能舞台は戦前、河原町丸太町辺りにありましたが、終戦目前の昭和20年4月15日、強制疎開の憂き目に遭いました。しかし先人たちの「自分たちの能舞台で能を舞いたい」という強い願いと、ご理解いただいたたいへん多くの方々のご尽力で、昭和33年3月25日、現在の地に京都観世会館を築くことができました。2018年に60周年を迎えることができましたのも、昔から今に至るまで支えてくださる多くのお客様の存在のおかげです。
能舞台は総檜造り、鏡板の老松は京都を代表する日本画家 堂本印象画伯の手によるものです。金と緑青を多用した画風は、当時、モダンで斬新と称されました。六十年の歳月を経て舞台にしっくりとなじみ、さらに新たな味わいを醸しています。
当館は、京都を拠点とする観世流シテ方の本拠地として、会員能楽師による例会を含む多くの自主公演、また各家の定期能、個人主催の公演、狂言会、お稽古をされている方の発表会などが開催されております。
当サイトの公演情報に記載されている公演はどなたでもご覧いただける公演ばかりですので、お気軽にお運びください。
なお、当館へのアクセスは、交通アクセスをご参照ください。